開発の進め方が変わった
ここ1〜2年で、プログラムの書き方は大きく変わりました。Claude Code や Cursor、GitHub Copilot といった道具を使い、AIに言葉で指示しながらプログラムを書いていくやり方が広がっています。こうした進め方は「バイブコーディング」と呼ばれています。
頼む側にとっても、これは無関係ではありません。業務システムの作り方、かかる期間、頼み方が変わってきているからです。
速くなったこと
- 試作までが速い:画面の見た目や動きを、打ち合わせの翌日に触れる形で見せられることが増えました
- やり直しが安い:「やっぱりこの項目も欲しい」という変更を、以前より小さな手間で試せます
- 小さなシステムが現実的になった:大がかりなパッケージを入れるほどではない、社内の小さな困りごと向けのシステムも作りやすくなりました
Excel で回らなくなった管理を、自社専用の画面にする。以前は費用が見合わなかった規模でも、検討できるようになっています。
それでも残る落とし穴
AIで書いたプログラムには、特有の弱点があります。頼む側も知っておいて損はありません。
中身が複雑になりやすい
AIは言われたことを素直に足していきます。全体の設計を考えずに継ぎ足しを続けると、あとから直すのが難しいプログラムになります。
安全面の確認が抜けやすい
ログイン、権限、入力値のチェックといった、見た目に出ない部分は、指示しないとAIは気にしません。「動く」ことと「安全に動く」ことは別です。
作った本人にも説明できない
AIが書いた部分を人が理解していないと、不具合が出たときに原因を追えません。担当者が代わったとたんに誰も触れなくなる、ということが起こります。
頼む側が確認しておきたいこと
システム開発を頼むときは、次の点を相手に確認してみてください。AIを使っているかどうかより、こちらのほうが大事です。
1. 何を作らないかを決めてくれるか
作れるものが増えた分、本当に必要な機能に絞ることが大事になっています。「あれもこれも」を全部作るのではなく、まず一番困っていることだけを解決する範囲を一緒に決めてくれる相手が安心です。
2. 設計と確認を人がしているか
AIが書いたとしても、全体の設計、権限やデータの扱い、テストは人が責任を持つべき部分です。どこを人が確認しているのかを聞いてみてください。
3. 引き渡しの形
- ソースコードやデータは自社のものになるか
- 使い方の手順書と、変更のしかたの説明はあるか
- 作った会社以外でも直せる作りになっているか
4. 動かし始めてからの面倒
業務システムは、使い始めてから「ここを変えたい」が必ず出てきます。修正や相談をどう受けてくれるのかを、最初に確認しておきます。
小さく作って、使いながら育てる
AIで開発が速くなったいちばんの利点は、小さく作って、実際に使いながら直していけることだと考えています。
最初から完成形を目指すより、一番困っている業務の一部だけを画面にして、1〜2週間使ってみる。そこで出てきた声を反映して広げていく。この進め方なら、使われないシステムに費用をかけてしまう心配も減ります。
まとめ
- AIに指示しながら書く開発で、試作とやり直しが速く安くなった
- 一方で、複雑になりやすい・安全面が抜けやすい・説明できない、という弱点がある
- 頼むときは、範囲の絞り方・人の確認・引き渡しの形・その後の面倒を確認する
YUWA の Webアプリ・システム開発 では、要件を絞り込み、本当に必要な機能だけを設計・開発しています。Excel や紙の管理に限界を感じている段階から、お気軽にご相談ください。

